緑ノ刹那
その後、気がついたら少女は立ち去っていて、代わりの様に大臣らしき男がシオンに気付き、リョクラ王が待っていると言う部屋への案内を手配してくれたが、シオンは始終上の空だった。


ここが公の場だ、という意識はあるのだが、シオンの心を占めるのは、先程の少女の事ばかり――

シオンは初めて知るその感覚に、ため息をついた。
< 147 / 198 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop