緑ノ刹那
チラリとリーフが横目で見れば、シオンはうっとりした様なため息をついている(多分無自覚だろう)。


リーフは運命を呪った。


――なんでこんな事になるんだよ!?


とは言っても。


相手は他国の王族なのだ。
文句など言えるはずもなく。


『シオン殿下。
では、部屋に案内させます』


『あぁ、お願いします』


結局リーフは話を逸らす事しか出来なかった。
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