緑ノ刹那
『でも、それはかなり難しい。
大体、私達の力の全てを阻むなど……』
『私くらいしかできない?』
『!!』
サヤの言葉に応える様に、部屋に誰かの声が響いた。
リーフ達だけでなく、フィリア、レイ、サヤの3人も驚いて振り返る。
そして次の瞬間には、一気に皆顔色を変えた。
そんな様子に気づかず、リーフは声の主を観察した。
その人物は男だった。
年齢はリーフよりも少し上だろうか。
銀の髪に金の瞳と、どちらも珍しい――いや、初めて見る色合いだった。
そして、フィリア達と同じく人外に顔がいい。
――この人も、"魔王"…?
『それは違うな、リーフ。
私は魔王ではないよ』
リーフは目を丸くした。
彼は。
――考えてる事が…
『わかるよ』
また考えを読まれた。
リーフもバルドも言葉を失う。
その間に、やっとフィリアはショックから抜け出したのか、半ば叫ぶ様に言葉を発した。
『何故……何故ここに』
男はフィリアを見た。
『決まってるよ。
君に会いに来たんだよ、フィリア。
私の愛しい緑の魔王』
大体、私達の力の全てを阻むなど……』
『私くらいしかできない?』
『!!』
サヤの言葉に応える様に、部屋に誰かの声が響いた。
リーフ達だけでなく、フィリア、レイ、サヤの3人も驚いて振り返る。
そして次の瞬間には、一気に皆顔色を変えた。
そんな様子に気づかず、リーフは声の主を観察した。
その人物は男だった。
年齢はリーフよりも少し上だろうか。
銀の髪に金の瞳と、どちらも珍しい――いや、初めて見る色合いだった。
そして、フィリア達と同じく人外に顔がいい。
――この人も、"魔王"…?
『それは違うな、リーフ。
私は魔王ではないよ』
リーフは目を丸くした。
彼は。
――考えてる事が…
『わかるよ』
また考えを読まれた。
リーフもバルドも言葉を失う。
その間に、やっとフィリアはショックから抜け出したのか、半ば叫ぶ様に言葉を発した。
『何故……何故ここに』
男はフィリアを見た。
『決まってるよ。
君に会いに来たんだよ、フィリア。
私の愛しい緑の魔王』