緑ノ刹那


フィリアは静かに自らがいる大樹に向かってくる人物を見つめた。

フィリアにとっての、
二人目の主。

クレイと比べて、
頼りなくて、まだ子供で、そして純粋な、若き王。


リーフがここに向かって来ていることには、ずっと気付いていた。

サヤが力を貸したのだろう。


フィリアは微笑んで、彼を迎えた。


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