緑ノ刹那




初めてフィリアを見た時は、その容貌に目を奪われた。














サヤに力を借り、フィリアの近くまで送ってもらったリーフは、サヤの言葉を思い出しながら森を進んだ。


『フィリアは緑の森にいる。
迎えに行ってこい。
私は送るだけだ。
フィリアが戻って来るかどうかは、お前次第だ』


リーフはフィリアがどこにいるのか知らない。
けれど、わかった。

森の中心部、一際高いその木のもとに

緑王は、在る。




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