緑ノ刹那
王は玉座から立ち上がった。


フィリアに近づき、顔をよく見る。


『…あの?』


フィリアが困惑していると、王はハッとフィリアから離れた。


『…すまないね。
少し、驚いてしまった。
――リーフ、来なさい。
二人で話したい事がある』


『――?
わかった。
ごめんバルド、フィリ達の事、頼む』


バルドは頷いて、

『わかった。
行ってこい』

と言うと、フィリアと部屋を出て行った。





『――それで、話って?』


『ここではまずい。
こちらに来なさい』


そう言われ、通されたのは王の私室だった。
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