緑ノ刹那
召使いに、フィリア達は庭にいると聞き、リーフは庭に出た。


温かな木漏れ日が差し込んでくる。
リーフに気づいて、フィリアが振り返った。


思わず、目を奪われる。
翻る漆黒の髪、明るい緑の瞳。


(大切にしたい)
彼女の事を。
何事も、彼女を巻き込まぬように。


『話は終わったの?』


『――うん』


そのためなら、何も厭わない。
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