緑ノ刹那
剣と剣がぶつかり合う音がする。
リーフは戴冠式がある2日後まで暇を持て余し、バルド相手に城の兵士の訓練場で剣の修行をしていた。
結局、バルドには全てを話した。
フィリアには心配させたくなかったので、ただ戴冠式があるから、それに婚約者のふりをして出席して欲しいとだけ言っておいた。
『じゃあ、俺もその戴冠式に出なきゃならんのか』
『そうみたいだよ。
僕もよくわからないけど、とにかく戴冠式にはフィリの存在が必要みたいなんだ。
ただ、その理由は即位しないと教えられないらしい』
二人は剣を合わせながら周りに聴かれない様に小声で話し合った。
『理由か…
ヨナの占い通りになったな』
『―あぁ、真実を知るってヤツか。
そうだな、取りあえず戴冠式を済ませて、さっさとその真実を知りたいよ』
話が一段落したとき、訓練場にフィリアが現れた。
メイドに着せてもらったのか、黒いワンピースを着ている。
光沢のある黒が、フィリアの白い肌によくはえた。
リーフは戴冠式がある2日後まで暇を持て余し、バルド相手に城の兵士の訓練場で剣の修行をしていた。
結局、バルドには全てを話した。
フィリアには心配させたくなかったので、ただ戴冠式があるから、それに婚約者のふりをして出席して欲しいとだけ言っておいた。
『じゃあ、俺もその戴冠式に出なきゃならんのか』
『そうみたいだよ。
僕もよくわからないけど、とにかく戴冠式にはフィリの存在が必要みたいなんだ。
ただ、その理由は即位しないと教えられないらしい』
二人は剣を合わせながら周りに聴かれない様に小声で話し合った。
『理由か…
ヨナの占い通りになったな』
『―あぁ、真実を知るってヤツか。
そうだな、取りあえず戴冠式を済ませて、さっさとその真実を知りたいよ』
話が一段落したとき、訓練場にフィリアが現れた。
メイドに着せてもらったのか、黒いワンピースを着ている。
光沢のある黒が、フィリアの白い肌によくはえた。