緑ノ刹那
『団長?俺、誰と戦うんですか?
…って、女の子じゃないっすか!!
このコと勝負…?』


『よろしく
…えーっと、ルードさん。
私はフィリっていいます』


そう言ってフィリアが頭を下げると、ルードは人好きのする笑顔で同じく軽く頭を下げた。


『よろしくフィリちゃん。
可愛いね。
俺が勝ったらデートしてよ』


『?
"でーと"って何?』


『デートも知らないの?
若い男女が一緒に出かける事だよ』


『ふぅん…。
いいよ。』


『なっ…』


リーフの額に青筋がたっていた。
そんな事はいざ知らず、どんどん話は進んでいった。


バルドがフィリアとルードの間に立ち、勢いよく

『始め!!』

と声をかけた。
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