緑ノ刹那

キミのココロ

戴冠式当日――


王宮はその準備に大騒ぎだった。
『花が足りないわ!!』
『ねぇ、帯をどこにやったの!?』
『ちょっと、こっちよりこっちの色の方がフィリア様には合ってるわ!!』
『だったら髪飾りも…』
『ちょっと、早くしないとリーフ様が来るわよ!?』





そんなこんなで、女官達の熱意はフィリアに全て注がれたのだった。
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