緑ノ刹那
『私は、お前の祖であるクレイと共に、この国を築いた者。
何と言ったか……そう、お前達が"女神"と呼ぶ者だ。
私はクレイと契約していたが、アイツの死と共に契約は解除された。
――まぁ、"約束"があったのだがな。
私はその"約束"の為、この塔に魂の半分を封印し、肉体と残りの魂を緑の森の中に戻した。
緑の森には王族の、それも直系しか入れない。
だから私は、そこで"約束"を果たす相手を待っていた。
数千年に渡って。
――それがお前だ。リーフ』
『僕の名前!?』
驚いたリーフに、フィリアは溜め息をつきつつ、続けた。
『言っただろう?
魂を半分にしたと。
今は少ししか思い出せないが、もう少しして全てが混ざれば、全て思い出す。』
何と言ったか……そう、お前達が"女神"と呼ぶ者だ。
私はクレイと契約していたが、アイツの死と共に契約は解除された。
――まぁ、"約束"があったのだがな。
私はその"約束"の為、この塔に魂の半分を封印し、肉体と残りの魂を緑の森の中に戻した。
緑の森には王族の、それも直系しか入れない。
だから私は、そこで"約束"を果たす相手を待っていた。
数千年に渡って。
――それがお前だ。リーフ』
『僕の名前!?』
驚いたリーフに、フィリアは溜め息をつきつつ、続けた。
『言っただろう?
魂を半分にしたと。
今は少ししか思い出せないが、もう少しして全てが混ざれば、全て思い出す。』