緑ノ刹那
『そういう事になるわ。
クレイは全て知っていたみたい。
ファイ、貴方が生まれ変わってどうするかも、その時自分の子孫が私に出会っていることもね。


……でも、勝負なんかしないで契約破棄っていう手もある。
その時は、お別れだけどね』


そう言って、フィリアは少しだけ寂しそうに微笑んだ。




(別れ―――フィリと?)

そんなの嫌に決まってる。




リーフはディーンを見た。


たとえ、二人が何年まえから知り合いだとしても。


この出逢いが、仕組まれていたとしても。



『勝負するよ。
僕は、フィリと契約してみせる』
< 67 / 198 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop