緑ノ刹那
大広間に入ると、リーフ以外の全員が既に揃っていた。
リーフに座るよう目で示し、フィリアが口を開く。
『揃ったわね?
じゃあ、これから契約についての詳しい説明をするわ。
わからなかったら言って』
周りの面々を見回す。
『まず、契約について言っておきまょうか。
――契約とは、簡単に言えば私を支配下に置くこと。
契約すれば、私は契約者の命令には殆ど逆らえないし、契約者が危機に瀕した時にはこの身にかえてでも契約者を守る。
私は取りあえずこの世界の生命体の中では最強だから、契約すれば天命以外ではまず死ぬ事は無くなるわね。
だからこそ、クレイは建国時に私との契約を望んだ。
……まぁ、実際は事故の様なものだったけど』
『じゃあ、初代国王がこの国を建国できたのは…』
『殆ど僕らとフィリアのおかげだね』
バルドの呟きに、ディーンが答えた。
その目は、どこか遠くを見ている様にも見える。
過去を思い返しているのだろう。
『そして、明日の勝負の事だけど――』
きた。
リーフ、ディーンが身を乗り出す。
『取りあえず、1対1で私に勝ったら、っていうのでいいかしら?
何で戦うかは、あなた達それぞれが決めていいわ。』
リーフに座るよう目で示し、フィリアが口を開く。
『揃ったわね?
じゃあ、これから契約についての詳しい説明をするわ。
わからなかったら言って』
周りの面々を見回す。
『まず、契約について言っておきまょうか。
――契約とは、簡単に言えば私を支配下に置くこと。
契約すれば、私は契約者の命令には殆ど逆らえないし、契約者が危機に瀕した時にはこの身にかえてでも契約者を守る。
私は取りあえずこの世界の生命体の中では最強だから、契約すれば天命以外ではまず死ぬ事は無くなるわね。
だからこそ、クレイは建国時に私との契約を望んだ。
……まぁ、実際は事故の様なものだったけど』
『じゃあ、初代国王がこの国を建国できたのは…』
『殆ど僕らとフィリアのおかげだね』
バルドの呟きに、ディーンが答えた。
その目は、どこか遠くを見ている様にも見える。
過去を思い返しているのだろう。
『そして、明日の勝負の事だけど――』
きた。
リーフ、ディーンが身を乗り出す。
『取りあえず、1対1で私に勝ったら、っていうのでいいかしら?
何で戦うかは、あなた達それぞれが決めていいわ。』