緑ノ刹那
リーフは何だか気が抜けた。
『それでいいの?』
フィリアはあっさり頷く。
『因みに、誰も勝てなかったら契約の話は無し!!
私は自分より強い人間じゃないと、仕える気が起きないし。
で、勝負の順番だけど、契約の確率が現時点で低い人から順番に、
バルド、リーフ、ディーンでいい?』
『……!?
俺もか!?』
バルドが絶句する。
他の二人も唖然としていた。
『?
そうに決まってるじゃない。
例え従者でも、私の覚醒の場にいたし』
『そ、そうか……』
(あぁ…バルド、苦労してるな)
自分の事は棚に上げて、リーフは呑気にそう思った。
そして、ある事に気がつく。
『僕よりもディーンの方が確率が高いのは何でなんだ?』
『だって、実際私を目覚めさせたのはファイだもの。
普通に考えてこうなるわよ』
『………』
(ちくしょう)
と、リーフは心の中で悪態をついた。
『……例えば、全員フィリアに勝ったらどうなるんだ?』
ディーンが冷静に問う。
フィリアが真顔になった。
『そうね…
その時はその勝った人達でジャンケンしましょうか』
ズルッと、フィリアと前王以外の面々が椅子からずり落ちた。
前王は余裕で笑っている。
『おぉ、なかなかよいアイディアだな。
ハッハッハッ』
『フィ、フィリア…?』
ディーンが代表して確認する。
その様に眉を片方だけ上げて、フィリアは笑った。
『やぁねぇ。
冗談に決まってるじゃない。
私だってそんなんで決めた主人なんて嫌よ。
勝負の方法はその時考えるわ』
それだけ言って、立ち上がる。
『そうそう、勝負は明日の午後から始めるから。
時間になったら塔の鐘を鳴らすわ』
そうして、話は終わったとばかりに部屋を立ち去った。
『それでいいの?』
フィリアはあっさり頷く。
『因みに、誰も勝てなかったら契約の話は無し!!
私は自分より強い人間じゃないと、仕える気が起きないし。
で、勝負の順番だけど、契約の確率が現時点で低い人から順番に、
バルド、リーフ、ディーンでいい?』
『……!?
俺もか!?』
バルドが絶句する。
他の二人も唖然としていた。
『?
そうに決まってるじゃない。
例え従者でも、私の覚醒の場にいたし』
『そ、そうか……』
(あぁ…バルド、苦労してるな)
自分の事は棚に上げて、リーフは呑気にそう思った。
そして、ある事に気がつく。
『僕よりもディーンの方が確率が高いのは何でなんだ?』
『だって、実際私を目覚めさせたのはファイだもの。
普通に考えてこうなるわよ』
『………』
(ちくしょう)
と、リーフは心の中で悪態をついた。
『……例えば、全員フィリアに勝ったらどうなるんだ?』
ディーンが冷静に問う。
フィリアが真顔になった。
『そうね…
その時はその勝った人達でジャンケンしましょうか』
ズルッと、フィリアと前王以外の面々が椅子からずり落ちた。
前王は余裕で笑っている。
『おぉ、なかなかよいアイディアだな。
ハッハッハッ』
『フィ、フィリア…?』
ディーンが代表して確認する。
その様に眉を片方だけ上げて、フィリアは笑った。
『やぁねぇ。
冗談に決まってるじゃない。
私だってそんなんで決めた主人なんて嫌よ。
勝負の方法はその時考えるわ』
それだけ言って、立ち上がる。
『そうそう、勝負は明日の午後から始めるから。
時間になったら塔の鐘を鳴らすわ』
そうして、話は終わったとばかりに部屋を立ち去った。