ラストキス 〜運命と言う名の下で〜
親父は仏壇の前から動かなかった。

「親父…」

僕は親父の背中を見ていた。

すると突然、親父が一升瓶を持った。

「おい!!」

大声で僕の遺影に言いだした。

「またな!!」

そう言うといきなり仏壇に酒をかけはじめた。
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