ユメクイ蟻


『ユウ!だめだってば!
約束しただろ!!』





『だって!どうしてケイさんが
消えなきゃなんないんだ!!』




『それはルールなんだから!
いいから帰るぞ!?』






ユウと呼ばれていた若いスーツの子は
ジェイさんの腕を振り払って
こっちに走った。







あたしもじっとしてられなくて
ガラスの扉を開けてその子のほうへ走った。










ケイさんがどうなるって?




たぶんよく聞こえなかった。







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