ユメクイ蟻


「あたし、今日の事が
たとえ夢でも忘れないよ」



「あたしは夢なんかなくて
今の学校になんとなく通って
普通の人生を送るつもりだったけど」



「あなたに会えてよかった。
夢を思い出させてくれてありがとう」





なんだか本当に泣きそうだった。


もう、ケイさんとお別れと思うと。



たまらなく寂しかった。


ありえない出会いだけど、
ケイさんは素敵な魔法使いだった。










『モモさん・・・』






ケイさんは、またあたしの頭を
優しくなでてくれた。



『あなたは優しい人ですね』




「へへ。ありがとう」





『でも、、、、、、』








「???」




『僕は、今日からしばらく一緒です』







< 41 / 121 >

この作品をシェア

pagetop