ユメクイ蟻
「あたし、今日の事が
たとえ夢でも忘れないよ」
「あたしは夢なんかなくて
今の学校になんとなく通って
普通の人生を送るつもりだったけど」
「あなたに会えてよかった。
夢を思い出させてくれてありがとう」
なんだか本当に泣きそうだった。
もう、ケイさんとお別れと思うと。
たまらなく寂しかった。
ありえない出会いだけど、
ケイさんは素敵な魔法使いだった。
『モモさん・・・』
ケイさんは、またあたしの頭を
優しくなでてくれた。
『あなたは優しい人ですね』
「へへ。ありがとう」
『でも、、、、、、』
「???」
『僕は、今日からしばらく一緒です』