ユメクイ蟻
普通にカッコイイなぁ。
ケイさんはあたしの部屋で
ドライヤーをかけ始めた。
あたしは少し離れた椅子にすわって
そのケイさんを後ろから盗み見てた。
『モモさん!お風呂入らないんですかぁ!』
そんなおっきい声ださなくっても
あなたの声はきこえてるよ。
「あとでいーんです」
ケイさんは今まで好きになった人と
ちょっと違う。
なんていうのかな。
一緒にいても気を使わないっていうか。
それでいてドキドキさせる。
不思議な人。
いつまでここにいてくれるのかな。