ユメクイ蟻
それにスーツが20着はあった。
「どんだけ魔法使ってんのよ」
いなくなる気は
まったくなさそうだね。
「はぁ~・・支度しようっと」
ケイさんはきっとどうにかして
ここに帰ってくるんだろうな。
鍵ももってなくても大丈夫そうだ。
まるで猫みたい。
勝手にどこかにいって。
好きなときに帰ってくるの。
そしてあたしは猫が帰るまで
現実の生活に戻るんだ。
少し昨日が恋しいけど、
学校に行くことにしよう。
学校は行かなきゃ。
絵を完成させるのは、
夢だけど
それはそれってことだよね。