ユメクイ蟻
それからワインで
陽気になったジェイさんは
『おれわぁ、帰るからな~』
と立ち上がった。
そして
『あ、もしもしゆかちゃ~ん
迎えきてよーー!』
と、どこかの誰かに
電話しはじめた。
ケイさんと言えば、
もう割りと前から寝てた。
アタシのベットに顔を埋めて
時々うぅっとうなってる。
「ジェイさん、ちゃんと帰れますか?」
『うん♪お迎え来るから大丈夫』
「お迎えって・・・」
やっぱりホストか?
『モモちゃん。さっきは本当に
申し訳なかった!』
「うん大丈夫ですって。
気にしないでください」
『やさしぃ~。マジで~
ホントありがと!』
「はい」
『じゃ、おやすみ~♪』
やっと帰ったか・・・・
恐るべしジェイさん。
ちょっとクセものだな。