ユメクイ蟻
遊びつかれて疲れたあたし達は
一旦外にでて
近くの公園にいった。
白いベンチがあって
『少し座りましょう』と
ケイさんがエスコートしてくれた。
「どうでしたか?ゲーム」
『ふふ。楽しかったです』
「よかった」
ふっとケイさんが空を仰いで
また笑わなくなった。
心がちくっと痛む
『モモさん。』
『あなたの絵・・・』
「・・・絵?」
『そう、あの美術館の絵』
『僕はあんな絵を見たことがなかった』
ケイさんは遠くをみていた。
あのファミレスの時のような顔をして。