ドキドキの恋人 ー不倫ってときめくー
「ちょっとは機嫌直ったみたいだな。」

「…まぁ……。」

「歌う?」

「いえ……。」

「じゃ、俺、歌っちゃおう。」


1人熱唱する渡邊部長。


渡邊部長の歌声のせいか、部屋が暖かいせいか、それともお腹が一杯なせいか、何だかぼぉ~としてきた。


思わず腰掛けていたベッドにパタンと横になってしまった。



「どうした、疲れたのか?」

「いえ…。」

「さっき、緊張してたみたいだからなぁ。」

「……。」

「そのまま寝てもいいぞ。せっかくベッドあるんだし…。」


そう言いながら、私の横に腰を下ろす渡邊部長。



起きた方がいいに決まってる。


でも……。


渡邊部長がどうするのか、試してみたかったし、興味もあった。


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