空っぽの中で
春は、桜

あたし


名前 嘉藤郁乃カトウイクノ
年齢 16歳
今日から転校生として
この学校で生活する
高校2年生


あたし自分でも

なに考えてるかわからないの

頭が悪いとかじゃなくて

自分自身が分からない

伝えたいことが

いつもあやふやだから

伝わらない…―

友達も上辺だと思われて

みんな離れていった

いつでもひとりだった


そんな時に転校話が

父からあった

転校先は、唯一あたしを

受け入れてくれた心友の

椎羅沙穂シイラサホがいる学校

沙穂は、あたしを

信じてくれた

でも沙穂と違う学校で

友だちは、いなくて

軽いいじめにもあった

さらに分からないあたしの性格


どんどん自分がキライになっていった

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