いじっぱりなくま
お母さんは、ショックで体が固まりました。
自分は、息子の命の恩人に、何てことをしてしまったんだろう。
そう思いました。

りすくんの家のなかは、とても静かになりました。

反対に、外はにぎやかで、子供の声で、歌が聞こえてきました。

黄色がバナナで
赤、いちご
緑がなーしで
ぴんく、もも
紫、ぶどうで
茶色がチョコレート!

どーれも甘くて
とろけるうまさ

くまの木
くまの木
魔法の木♪♪


「くまの木?」

りすくんはお母さんを見ました。

お母さんはうなずいて、くまは魔女の魔法で木になったの、と言いました。

「連れていって。」

りすくんが言うと、お母さんはりすくんを抱き上げて、家から出て、くまの木へと向かいました。

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