君の笑顔の傍に居させて


でも。



次の瞬間、美雪の変化に気付いた。



さっきまでのイラだちが消えていた。

それどころか、顔は赤くほのかに色付き、どう見ても照れてるとしか思えない表情をしていた。



ギュッ

胸が締め付けられる。



そんな顔見せられたら……俺、勝手に自惚れるぞ。

嫌われていない、って。

好意すら感じてくれてるんじゃないか、って。


< 110 / 379 >

この作品をシェア

pagetop