君の笑顔の傍に居させて

「言ったろ? 俺、惚れてる女の子に、つい意地悪したくなっちゃうんだよなぁ」

俺は笑わせるつもりで言ったのに、美雪は日中プールの所で見せてくれた、ハニカんだような表情をした。



自惚れ……じゃ、ないよな?



美雪……おまえ……。



「……涼の、バカ……」

少し楽しそうに、美雪が言った。



だから、俺も明るく言った。

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