君の笑顔の傍に居させて
でもそれは、怒ってるとか、嫌がってる、と言うものではないようで、美雪の顔はさっきより赤くなっていた。
こんだけ態度で分かるのに……いつになったら、気付いてくれるのかなぁ、自分の気持ちに。
俺はそんな事を思いながら、顔を真っ赤にして固まったままの美雪の手から鎖を受け取った。
「どれ。こっちは俺が準備してやるから、ボール、準備して来いよ」
俺はそう言って、まだ固まってる美雪の背中を軽く押してあげた。