君の笑顔の傍に居させて

俺が『人間湯たんぽ』になるつもりだったのに、徐々に、俺の方が美雪の体温に頭がクラクラしそうだった。



今、間違い無く、俺の腕の中に……美雪が居る。



なぁ、美雪。

俺ら、出会ってから、少しは心の距離が縮まったのかな?



──いや、縮まった筈。──



ここ数日の事を思い出して、それは間違い無いと思えた。



でも……。


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