君の笑顔の傍に居させて

「お目覚めですか、お姫様?」

俺がそう声を掛けると、俺の腕の中で美雪の体が、ピクッ、と動いた。



その後、モゾモゾと身動きして、腕から逃れようとした。

でも、体に力が入らないのか、強引に逃れる事は出来なかった。



「無理すんなって。体、だるいんだろ? 寝てて起きないから、俺が温めててあげてたんだぞ?」

俺がそう言うと、モゾモゾとしてた動きが止まった。

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