君の笑顔の傍に居させて

「そんな事、気にしなくていいよ」

俺はそう言いながら、ジャケットを受け取ろうと、手を出した。

でも、美雪は逆に自分の手元に、ギュッ、と引き寄せた。



「あっ。洗って返す」



えっ?



「いいよ、そんなの」

「でも……」



そう言った後、美雪は少し考え込んだ。



そして。


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