君の笑顔の傍に居させて
俺にとっては弟のような存在だった。

俺に憧れてバスケを始めた、と聞いた時は嬉しくて、時間がある時はバスケを教えたりしてた。

中1のバレンタインの後、『彼女が出来た』と一丁前な事を報告してきた時には、少し驚いた。

僚二は父親の影響で水泳、母親の影響で演劇、そして俺の影響でバスケ……と3つも部活をこなしていたので、恋愛してる余裕なんてないと思っていたんだ。

しかも話しをよく聞くと年下の幼なじみ。

バレンタインの後と言うからてっきり相手からの告白と思ったら、義理チョコを渡そうとした彼女に『本命チョコなら受け取る』と、告白したのは僚二からだと言うから、尚更驚いた。

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