君の笑顔の傍に居させて

午後2時。

みんなが部活に行ったのを確認してから、美雪の部屋の下に立つ。



「美雪~」



まぁ、1回で気付く訳ないよな。

……と言うか、体調の関係で、昼寝でもしてたらアウトだな。



「みーゆーきー」



さっきより少し大きめの声で呼んでみる。

よくドラマの世界では小石なんか投げたりするんだろうけど、俊夫から『それだけは止めてくれ』と言われてたので、ひたすら呼ぶしかない。


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