君の笑顔の傍に居させて
≪4年前…そして今≫
4年前。
美雪は僚二や兄貴達と、この海で泳ぐ約束をしていた。
兄貴達の夏季講習が終わる時間を見計らって、直接この海で待ち合わせをしたらしい。
美雪は予定の時間より早く着いた為、みんなが来るのを待とうとしていた。
そこへ『美雪が1人で待ってるかもしれないから』と、僚二が1人で急いで先に来た。
せっかく先に来たんだから……と、2人は兄貴達を待たずに、海に泳ぎに出た。