君の笑顔の傍に居させて



美雪は遠い目をしながら、その時の事を語っていた。

俺は口を挟まず、黙って聞いていた。



「僚二。……僚二の居ない夏が……また終わるね……」



美雪が独り言の様に、ボソッ、とそう呟いた。


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