君の笑顔の傍に居させて

そっか……おまえは毎年、夏が来る度に……そうやって、僚二に話し掛けていたのか……。



俺は今までに感じた事がない位、胸が苦しくなる。

時間が戻せるなら、4年前の美雪を……今年の夏のように、俺が助けてやりたかった。

そうすれば、4年間も美雪が苦しみ続ける事が無かったのに……。



美雪は急に我に返り、ハッ、とした。

そして、続けて言った。

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