君の笑顔の傍に居させて


美雪はあの手紙を見たかな?

いや、まだ夕食の時間だから、この後か。



本当はもう一度帰って、美雪と話したかった。

でも、まだ目を覚まさない祥が心配で、やはりこの場は離れられない。



美雪には、今と立場は違った関係でだけど、また会えるんだから……慌てる必要は無い。



俺はその時、そう自分に言い聞かせていた。


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