君の笑顔の傍に居させて

おっと、見惚れてる場合じゃなかった。


「ちはっ♪ ……っと、今は夜だから『こんばんは』か」


俺は人差し指と中指をこめかみに当てながら、出来るだけ明るくそう言った。


彼女は少し怪訝そうに首を傾げる。



「あなた、誰ですか?」



まぁな……当然だよな。

と言うより、ただのナンパかと思うよな。

……ん?

それはある意味、間違いじゃないか(笑)

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