君の笑顔の傍に居させて

「東野が遅刻なんて、珍しいよな? で? 今日はどうしたんだ?」

北野先生はイスに寄り掛かりながら、美雪に訊いた。



俺は美雪がすぐ傍に居るのが嬉しくて、我慢しようと思ってもつい笑顔になってしまってた。



「今日は、まず、寝坊しました」

美雪は時々、俺の方をチラチラ見ながら、言い辛そうに話し始まった。



「ん。それから?」

北野先生が続きを促す。

< 315 / 379 >

この作品をシェア

pagetop