君の笑顔の傍に居させて

「じゃぁ、いつから?」

「美雪が熱出して寝込んでた時に俊夫に学校名を聞いてね……あっ、俊夫って、大村だよ。それで初めて知った」



俺がそう答えると、美雪は暫く沈黙した。

そして、やっと出て来た言葉は……。



「知ってたんだ?

 ……また、会えるの……」



さっきより声のトーンが沈んでいた。


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