君の笑顔の傍に居させて

「私……分からなかったから……ぐすん……もう、会えない、と思って……くすん……悩んで……髪まで切って……ぐすん……」



どうやら、涙の訳は嬉し涙ではなく、俺と海で別れた時の淋しさを思い出したからのようだ。

美雪はそれから暫く、時々声を出しながら、ずっと泣き続けていた。


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