君の笑顔の傍に居させて

「丁度お迎えが来て、帰る間際だったんだよ。
 一旦は何も言わないで、俺も帰ろうとしたんだけど、彼女に呼び止められて……。
 質問に答えようとしたら、結果的に告白した形になって」

「で?」

「彼女、フリーズしてた」

「だろうな。……で?」

「返事聞くの怖くて、『じゃぁ、また』って言って、逃げて来た」


「はぁ……」


俊夫は大きなため息を付いた。

< 73 / 379 >

この作品をシェア

pagetop