君の笑顔の傍に居させて

俺はカゴを倉庫へ片付け、ゴールを上げる鎖を引っ張っている美雪を目で追って、考えていた。



いや、あれは本物だろう?

一体、なんなんだよ。



「どうしたんだよっ」



俺が何か気に障る事をしたか?

ドリブルシュートしただけ……だよな?



俺の声は聞こえてる筈なのに、美雪は無言で鎖を引っ張り続けてた。


俺は訳が分からないイラだちで、美雪に近付き、話をしようと手首を掴んだ。

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