君の笑顔の傍に居させて

俺の影響でバスケを始め、俺が時々教えていたからか、僚二のシュートフォームは俺とよく似ていた。


そして、俺と僚二はイトコとは言っても、実は両親共兄妹(俺の父親と僚二の母親が兄妹で、僚二の父親と俺の母親が兄妹)の為か、顔や声が似ていて、一緒に居るとよく兄弟に間違われていた。




──まさか──。




美雪は俺を通して、僚二を思い出してしまったのか?



心の何処かでその考えを否定したい自分が居た。

でも、それで全てが繋がると思ってしまう自分も居た。


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