謝罪人 Kyouko
恭子がオフィスに入ると、木村はソファに座って接客中だった。

木村のさし向かえに座っているのは男性で後ろ姿が見えた。
男性はスーツ姿だった。

恭子が木村と目があった。

「恭子さん! 」
木村はニャリとして言った。
その表情は落胆していた時より生き生きとしている。

何かいいことでもあったのか!?
恭子は、木村の表情を見て思った。

木村の一言で、接客中の男性が振り返った。

「あっ!」
恭子は男性の顔を見て、思わず声を出して驚いた。

男性は中居だった。

「これは恭子さん。ありがとうございました」
中居は立ち上がり、愛想よく恭子に仕事の礼を言った。

「いえ・・・」
どうして、中居がいるんだろう。
そう考えながら、恭子は謙虚な態度で中居に薄笑いを見せた。




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