謝罪人 Kyouko
「えっ!? 」

恭子は、男の言葉に反応するように頭を上げた。

「わかったよ・・・もう、彼女には会わない。このまま、俺は彼女の前から消えるよ」

まるで男は、魔法にでもかかったように納得した。

「彼女にも、そのことを告げてくれないか? 」
男が恭子に優しく頼んだ。

「はい」
恭子は小さく返事をした。

「大きな声だして悪かったな」
男は笑みを浮かべて言った。

「あんたの謝罪、俺の心に届いたよ」
と、言って男はカフェを出て行った。

 





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