謝罪人 Kyouko
恭子はコンビニで、ゆっくり買うものを選んだ。
買う目的以外の商品も、興味深く手にして見る。

実際に買うという意識はない。

ただ陳列してある商品を見たりするだけで、その商品を自分が使用していることをイメージする。

服をみれば、自分がその服を着ている姿。
大きなテレビならば、自分の部屋で好きな映画を見ている光景を想像する。

実際に買うことが出来ないものでも、自分が買ったことを想定して、あれこれ考えると、けっこう楽しめる。

それが、恭子にとってはストレス解消方である。
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