謝罪人 Kyouko
恭子は、口紅と生理用品、ペットボトルのウーロン茶を買った。

長い時間ではなかったが、十分に買い物を楽しんだ気がした。

ここ数日、仕事に束縛されていて息苦しさを感じていたが、少しの間でも好きなことが出来て、気分転換になった。

コンビニのレジ袋を持って店を出た。

「また、お会いしましたね」
急に恭子の前に、松山が現れた。

「!? 」
恭子は、松山を見るなり目を丸くした。

松山が恭子に近づく。
恭子は、身を構えるように立ちすくむ。

どうして、松山がいるんだろうか?
ここにいることは、誰にも知られていないはずなのに・・・。
恭子は驚きよりも疑問を抱いた。

恭子は、松山を無視するように背中を向けて歩き始めた。






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