謝罪人　Kyouko
「いらっしゃいませ」
天然木を使用した長いカウンターの中から、若い女性従業員が言った。

店は、テーブルや椅子を木製の素材で作られていて、店の真ん中に装飾用の暖炉が置いてある。カントリー風なイメージで作られているのを感じる。

窓際の席には、女子大生のグループがいて食事をしている。

恭子は、カウンター席の隅に座った。

若い女性従業員が、カウンターの中から、グラス入りのお冷を恭子の前に置いた。

「こちらがメニューです」
若い女性従業員が、メニュー表を差し出した。

若い女性従業員は、白のシャツと、黒のストレッチタイプのスカートにモカブラウンのショートエプロン姿だった。
長い茶髪を後ろに束ねて、赤いパンダナを頭巾にしている。

顔は子顔で、くるりと大きくな目が印象的だった。

「ハンバーグ定食をお願いします」
恭子は、あらかじめ食べたいものを決めていたため、メニュー表を受け取らずに注文をした。

「かしこまりました」
若い女性従業員が笑顔で答えた。











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表紙・目次

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