ロボットの見る夢
博士は疲れたという結恵を眠らせて、

つまり電源を切って、こちらを向いた。

「話したのね」

「何を」

「彼女の、真実を」

「ああ」

「どうして?今まで隠してきた。

これからもあの子は・・・」

「隠し通すのは偽善だよ。

いずれバレる。

なら早いほうが良いだろ。」

「そうかしら・・・。

私は今まで決心できなかった。

こうやって暮らすことが幸せだと

思ってきたから。」
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