ロボットの見る夢
「アラタにはロボットであること告げてた。

二人での生活になっちまったからな。

細々と農業、やってたわけ。

あいつはよく働いてくれた。

博士と違って、俺には力がないから、

偽の戸籍なんて用意できなかったしな。

それでも気にしなかったよ、あいつは。」

「じゃあ、なぜ日本の学校へ転入できたの?」

「おっと、それはシークレット。

俺にも事情があるんだぜ。」

「サム、あなたグルね?」

「今更何を言う。」

「アレックス、寝たふりは通用しないわよ。」

「邪魔者が消えて、交渉は楽になったな。」
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